島田 勇子 | Yuko Shimada

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地下室のスペインバル

小さなテーブルに地図を何枚も広げて

目的地をふたり決めたりしてた

もうなくなってしまった店

すぐ去るよすがを

つらつらと歩きながら

いつも手がかりを探してた

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迎え入れるものを選ぶように

そっと月をさがしてた夜

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