島田 勇子 | Yuko Shimada

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忘れてしまいたいことや

忘れられないことは

選べるものではないと知っていった

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せめて写真だけは

そこがやさしい場所であるように




2016年にそっとさよならを告げる


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特別な日じゃなくても

見上げたら月はあるし綺麗だと

言う前にあきらめて

とぼとぼと歩いて帰った

真夜中の高架下

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