島田 勇子 | Yuko Shimada

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正しくない正解ってきっとあるから

可哀想なあの顔を

思い出すのも辛くなってきた

壁やテーブルを蹴って家を出た

きっと忘れることのない言葉も

哀しくない正解だって きっとちゃんとある

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感動するために

生きてるんだって考えてた

とても遠くに来てみた頃

孤独で孤独で

ひどく淋しくなってみたら

なにかわかるのかなあ



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近くにいるのに

ひどく長いテーブルに

向かい合って食事してるような距離感


小さな声はもう届かないし

大きな声はもう出ない




2017/6/10

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